Regular maintenance
歯科検診・メインテナンス虫歯や歯周病をできるだけ防ぎたい方へ
目次 Contents
予防歯科・定期検診 Why important?
予防歯科とは
予防歯科とは端的に述べると歯が悪くならないように予防する事です。
具体的には口腔内のクリーニング(歯垢・歯石除去)、フッ素塗布、ブラッシング指導などを行います。
歯の寿命を伸ばし、1本でも多くの歯を残す事を目的としています。
自分では取り切れないプラークの除去
むし歯と歯周病の原因は、歯に付着するプラーク(歯垢)と呼ばれる細菌です。
歯磨きによる日常的なプラークの除去が虫歯や歯周病予防の基本ですが、それだけで十分とは言えません。
どんなに丁寧に磨いても、歯ブラシで除去できるプラークは全体の50~60%程度。
そのため、歯科衛生士の技術と専用の機材による定期的なケアが重要です。
治療歴や歯並びなど、患者様1人ひとりのお口に合わせたメインテナンスにより歯やお口の健康と、虫歯・歯周病の早期発見を実現いたします。
予防歯科の重要性をご理解ください
予防歯科を行うとむし歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。またむし歯が見つかっても早期発見できるため、悪化しないうちに治療が可能です。
度々投稿しておりますが欧米諸国では痛みが出る前に(むし歯にならないように)予防歯科に通うことが一般的です。
むし歯予防の考え方はもちろんですが(下記でも紹介いたしますが)歯周病による全身への影響を回避するためであったり口臭予防なども意識されているそうです。
特にアメリカでは「Floss or Die」(フロスをしますか、それとも死にますか?)とちょっと怖い言葉でフロスを使うことが推奨されています。
近年の研究で歯周病が全身疾患を引き起こす可能性が高いとわかっているためアメリカ国民にフロスを使うよう呼びかけるためのキャッチコピーのようです。
歯周病の放置は全身疾患のリスクを増大します
歯周病の放置は全身疾患のリスクを増大します
およそ3人に1人の日本人は歯周病であると言われています。
歯周病はお口のトラブルだけでなく、様々な重大疾患の原因にもなります。特に糖尿病との関連は強く指摘されており、注意が必要です。
また、糖尿病による免疫低下が歯周病を悪化させることから、合併症としても認識されています。反対に、歯周病の治療によって糖尿病の改善もみられるため、歯周治療は非常に重要です。
このほか、慢性腎不全や呼吸疾患、骨粗しょう症、関節リウマチ、がん等との関連性も報告されています。
お口や全身の健康を保つためには、歯科検診による歯周病の早期発見、メインテナンスによる予防が非常に重要です。痛みや症状が出る前から定期的な歯科検診やメインテナンスを受け、歯やお口を健康に保ちましょう。
定期検診の内容 flow
歯周ポケット検査
ポケットの深さをものさし状の器具を使い、歯周病の進行を調べます。
噛み合わせチェック
噛み合わせが悪いと汚れが溜まりやすく、虫歯などのリスクが高まります。噛み合わせをチェックし、適宜調整することでケアしやすい口腔内環境が実現できます。
PMTC
専用の器具・歯磨剤を使用し、歯のクリーニングを行います。普段のブラッシングで落としきれない汚れを徹底的に除去できます。
フッ素塗布
フッ素を歯の表面に塗ることで、虫歯に強い歯をつくります。フッ素は果物など自然界に存在する安全な成分なので安心して施術を受けていただけます。
当院は定期検診・予防歯科受診先の歯科医院として
推奨されている数少ない歯科医院の1つです
国民皆歯科検診
5月30日、政府より国民皆歯科検診の施行に向け議論を開始するという発表がありました。ここでは定期検診の重要性を書き込みたいと思います。
歯が痛い、歯ぐきから出血などの異常が出ると歯科医院へ足を運ぶ方がほとんどです。痛みなどの異常がなければ歯医者へ行くことはそうありません。しかし、ご自身では気づかない異常が歯や歯ぐきなどに起こっていると、自覚症状を感じた時点では既に症状が進行し、場合によっては抜歯などになってしまうことも考えられます。
歯の定期検診では、自分では気づかない歯や歯ぐきの異常はないかどうかを歯科医師がチェックします。異常が発見されても早期治療を行うことができるため、金銭的にもそれほど大きな負担がかからない場合がほとんどです。
定期検診は1,2か月~6か月に一度、歯科医院で歯の健康を守るための検査や処置が行われます。
そして、何よりも歯の健康は体の健康に大きく関わります。
このように歯と体の健康を守るためにも、 歯科医院での定期検診は非常に重要なのです。